PRML上巻 P14
昨日の続き
確率変数の確率分布を単にと書き,その分布が特定の値を取る確率をと書くことにする. このような簡潔な記法を使うと,確率論の2つの基本法則を以下のように書くことができる.
確率の基本法則
ここで,は同時確率,は条件付き確率,は周辺確率(単にの確率)である.
乗法定理及び対称性から,条件付き確率の間の以下の関係を得る.
これはベイズの定理(Bayes' theorem)と呼ばれ,パターン認識や機械学習において中心的役割保果たす.
加法定理を使えば,ベイズの定理の分母は分子に現れる量を使って表すことができる.
すなわち,
と表せる.
すべてのについて和を取ると,
となる.
つまり,ベイズの定理の分母は式の左辺の条件付き確率をすべてのについて和をとったものが1になることを保証するための規格化(正規化)定数とみなすことができる.
今日はここまで.